株式市場と為替相場といえば、お金儲けの2大巨頭ですね。
みなさま、この2つの違い、ご存知ですか。
- 株式は、企業が資金集めのために発行した株券を売買し、その差額で利益を上げるもの。
- 為替は、世界各国が発行する独自通貨(日本円、米ドル、ユーロなど)を換金し、売買レートの差額で利益を上げるもの。
そんなくらい知っとるわ、バカにしとんのかって?
すみませんでした ><;
でもこの2つ、「安く買って 高く売る」という大原則はもちろん同じですが、
細かく見ていくと色々と違いがあるんですね。
今日はその違いを紐解いていきましょう。
そもそも株や為替を売買しようと思ったら、そのための「口座」が必要です。
みなさん、銀行口座はお持ちだと思いますが、銀行にお金を預けたければ、
東京三菱UFJやみずほ銀行などの金融機関の窓口で口座を開く手続きをしますよね?
それと全く同じで、株や為替を売買したければ、それぞれの口座を開く必要があります。
株式の場合は、
などが有名ですね。
為替の場合にも同様に、FX口座の開設が必要となります。
- 外為オンライン http://www.allgaitamehikaku.jp/company/gaitameonline.html
- FXプライム https://www.fxprime.com/service/exchange/
とかですね。
銀行口座よりは気軽で、基本ネットの手続きで事足ります。
もちろん、楽天やSBIなどの有名所であれば、どちらの口座も同じ企業で開設することが可能です。手続きはそれぞれ必要ですけどね。
このあたりの企業の特徴や選び方はまた追々ご紹介していこうと思います。
株や為替は取引の度にお金がかかります。要は口座を提供してもらっている企業に対するマージンですね。
株の場合は、手数料という形が大半です。
10万までの取引なら1回100円。100万円を超えたら1回500円。とか。
いたってシンプルですね。
この辺の金額設定は、証券会社によって差があるので、口座開設の際には自分の投資スタイルに合わせて手数料が安く収まる企業を選ぶことが大切です。
が、正直なところ、グーグル検索ですぐに出てくるようなネット証券であればドングリの背比べ程度だと思うので、あまり気にしなくてよいと思います。
1億円以上投資したい!みたいな大富豪の方ならチリツモで大きな差になると思いますが、そんな人、こんなちんけなブログ見てないですよね^^;
強いて言えば、野村證券とかUFJ系列とか、町中で営業所を見かけるレベルの企業になると、目に見えて手数料は高いですね。その分、サポートが充実しているわけですが。
一方の為替はというと、スプレッドというちょっと特殊なマージンの取り方です。
これが実際の取引画面ですが、BIDとOFFERという2つの数字がありますね。
これは今この瞬間にドルの取引をすると、「売り注文は114.054円」で決済し、「買い注文は114.060円」で決済する、という事です。
つまり瞬間的に売り買いするとどうなるでしょうか。
114.060円で買ったものを、114.054円で売るわけです。
0.06円、損してますね?
基本的にFXは売買単価が1万通貨~というケースが多いので、0.06×10,000 = 600円が実質的な手数料となっているのです。
ただ、0.06なんて値動きは5分も見張っていれば間違いなく変動する幅なので、
基本的には利益が出るまで待ってから決済すれば、お金を取られるわけではないのです。
(もちろん、利益から600円分は持ってかれてる訳ですけどね。)
しかしこのスプレッド、ちょっと厄介なのが、通貨によって差額に違いがあるところなんです。先ほどの画像を見ていただくとわかりますが、ポンドなんて、0.2円くらい差がありますよね? つまり先ほどドルは1万通貨で600円でしたが、ポンドで同じことをすると2000円持ってかれる訳です。ん~2000円利益が乗るまでリスクが大きいってことですね~。。
※ちなみに、一昔前はポンドは250円くらいしたので、スプレッド幅が広くても、その分値動きも激しいので、2000円くらいすぐに動いたんですけどね。。
そしてこのスプレッドの存在があるため、FX口座選びは証券口座よりも慎重に選ぶことをオススメします。
なぜかというと、このスプレッド、会社ごとに自由に設定して良いんです。
「当社のスプレッドは業界最安値!!」「うちはユーロのスプレッド安いよ!!」
みたいに差別化で競合を勝ち抜こうというわけです。
また、初心者の方が見落としがちな重要なポイントがもう一つあります。
スプレッドは同一の会社であっても、タイミングによって拡大縮小されるんです!
「1時間前は0.06だったのに、今見たら0.1になってる!!!!」
みたいなことが起こり得るのです。
そうはいってもそこまで刻一刻と設定変更されるわけではないんですが、、、
主に2つの要因でスプレッドは変動します。
- 流動性が低いとき
- 値動き激しいとき
1つ目の流動性とは、取引高です。つまりたくさんの人が使っている時間は、スプレッドが安く安定しますが、人がいない(寝静まった?)時間はスプレッドが拡大するんです。
「商品が売れないから、値段を上げて稼がなきゃ」という魂胆でしょうか。。
2つ目は重要な経済指標が発表された直後や、北朝鮮がテポドン打った!みたいな相場が荒れている状態の時にもスプレッドが拡大するんです。これは純粋に取引量が急拡大するので、システムが対応できなくなると困るので、
「今手数料高いから、取引しない方がいいよ!!!!」
というアピールって考えればわかりやすいですね。
なので、システム面が弱い企業ほどスプレッドが急拡大したりします。
業界最安値!に惹かれて申し込んでみたら、指標発表の度にスプレッド拡大して使いもんにならん!みたいな落とし穴もありますので、口座開設前には口コミを調査しておきましょう!
ちなみに私が利用している
FXプライム https://www.fxprime.com/service/exchange/
は、とりあえずスプレッドが拡大したところは見たことありません。
システム面の強靭さはそこそこの評判のようです。
続いては長期保有のメリットです。
株式はあくまで企業に対する ”投資” なので、儲けに対するリターンがあります。
「あなたに出資していただいた資金のおかげで今年度もたくさん稼ぐことができました。
お礼に売り上げの1%をお返ししますね。」
これが配当金です。
投資した企業の稼ぎが多ければ多いほど、配当金も多くなりますね。
ただし、配当ルールはその企業が自由に決めていいので、利益の○%というところもあれば、
どんだけ稼いだって1万しかくれてやらん!みたいなことも可能です。(そんなことしても株買ってもらえないので、あんまりしないと思いますけどw)
もちろんその年の事業が赤字であれば、配当は0円覚悟になりますね。(´・ω・`)
だいたい株価の1%程度が目安で3%に近くなると、「高配当銘柄」と呼ばれるようになりますね。
中にはお金だけでなくて、お礼に自社製品等のプレゼントをくれる企業も多いです。
これがいわゆる “株主優待” です。
こうした配当や優待は、「権利確定日」が定められています。
多くの企業は3月末の決算期と9月末の中間決算期になってますが、企業によってまちまちです。基本的には権利確定日を含む3日間さえ株式を保有していれば、配当にありつけます。
でも、みんな同じ考えなので、権利確定日後には大概株価も下がるので、結局は売買差額で損するだけです。
一方の為替にも長期保有のメリットがあります。
スワップと呼ばれるもので、こちらは基本的に毎日もらえます。
5/1にドル円を買っていると170円、 5/2なら30円、もらえるという事です。
もちろん5/1から5/3まで保有していれば、200円です。
豪ドルやNZドルなら、250円くらいになりますね!
このようなスワップが毎日蓄積されていき、決済したタイミングで売買差益と共に口座に還元されます。買った時より相場は下がって赤字だったけど、スワップ溜まってたから最終的には黒字だった、なんてこともあります。
スワップも会社ごとに異なるので、口座選びの際には重要なポイントです。
また、ごらんのとおり、通貨によっても異なるので、スワップ狙いであれば高金利通貨への投資が魅力的です。高金利通貨の代表「トルコリラ」なんかは、同じ3日で600円以上もらえました!!
ちなみに、この取り扱い通貨の種類も会社によって違うので、トルコリラに投資したかったのに、開いた口座じゃ扱ってなかった・・・。。なんてことがないように、きちんと調べておきましょう。
スプレッド額、スプレッドの変動性、スワップ額、取扱い通貨の種類、、、、
FX会社の比較はいろいろな観点が必要なんですね。。。
ところで株式は企業が稼ぎを出すから配当が出るのは理解できるけど、
スワップの元手ってなんなんでしょうか?
これ、金利差なんです。
金利といえば、銀行に預けてる時の「利息」のイメージですよね?
そうです、まさにその利息がスワップの根源なんです。
長らく日本円の金利は0.0なんとかという次元を彷徨ってますので、銀行にお金預けてても、雀の涙しか増えませんよね??
でも、アメリカだと今政策金利が1%まで回復しているんです。
銀行でドル建てで外貨預金をすれば、1%利息が付くわけです。
これと同じ!スワップはこの金利差を毎日細切れにして還元してくれている仕組みなんですね。
だから、トルコリラなんかは政策金利が8%!!!もあるので、スワップもたくさんもらえるんです(*´▽`*)
ちなみに、今だとユーロのスワップがマイナスになっていますね。
ヨーロッパは日本よりも金利が低いんですね。。。
最後に儲けに対する税金の話。
株式の儲けは「所得」扱いにされるので、給料と同じく税金がかかります。
その額、儲けの20%。。。
うーむ。。結構持っていきやがる、、
そしてこの税金は、手元に換金されてくる段階ですでに徴収されます。
100万円儲かっても、80万しか口座には入ってこないという事です。
配当金も同様です。
その代わり、儲ける度に毎年確定申告に行く必要はありません。
ただし、口座の種類は開設時に選択するので、「特定口座・源泉徴収あり」で開設しないと確定申告が必要になりますので、ご注意くださいね。
一方FXの儲けは「雑収入」に分類されます。
一律20%課税対象という点は変わりませんが、儲けが年間20万円を超えなければ、確定申告は不要です。これは1年間で決済したトータル合算で20万の利益を出したかどうかです。
6月までは80万円儲かってたけど、12月に70万円損した、、、のであれば、10万円しか儲かっていないので、確定申告は不要ですね。
しかも、FXの場合は、特定口座が開けませんので、自分で確定申告に行かなければなりません。。色々な意味で、20万の壁が厚いんです。