この記事は、2018/06時点のものです。 2019/2月の最新記事はこちらになります。


これまたひどい値動きですね。

46000⇒42000までズルズル下落したと思ったら、

Switch版ポケモンの発表で一気に45000円まで戻し、

たった2日で年初来安値更新の40000円割れ目前です。

 

任天堂は「子供の遊び」を提供する企業ですが、株式市場では「大人の遊び場」となってます。

こうなってくると、株式は「大衆心理」などという妄念は捨てて、「長い物に巻かれる戦法」「やりたいようにやらせてやる」しかありません。

 

下落自体はテクニカル通り?

とはいえ、今回の「下げ」自体は予測可能だったことは、前回の任天堂株価が正念場の記事にて述べたとおりです。簡単に振り返ると、こんな内容でしたね。

  • 任天堂の株価は、50,000円の壁が厚い
  • 50,000円を超えると、株価が急騰する可能性が高い
  • 50,000円を超えられない場合、ココが目先の天井となる

大方予想通り、株価は下落の方向へ進みました。

振り返ってみると、こんな感じです。

GWの連休明けに高値を伺いましたが、残念ながら、48,000円にすら届きませんでした。

再三の50,000円の壁にアタックした後の、48,000円での失速。

これは明確な上昇相場終了の合図でした。

そのあと5月中、ズルズルと値を下げる展開が続きます。

恐らく、かなりの大口機関が利益確定に動いたことでしょう。

 

しかし、ここで誤算というかサプライズが起こりました。

ポケットモンスター Let’sGoピカチュウ・イーブイ“の発表です。

Switch版の発売の噂は流れていたので、任天堂の業績を左右するほどのインパクトはありませんが、「どうせ発表されたら一時的に株価が上がるだろう」「発表するならゲーム業界のビックイベントである6月のE3前後か?」と思っていたので、そろそろ仕込み時かな???と狙っていた矢先の発表で完全に乗り遅れました(´;ω;`)クヤシイ

 

かと言って、このまま反転上昇して、再度5万を目指すか?と言われるとそれには懐疑的だったので、スルーをしたところ大正解でした。

それにしてもたった2日で安値更新とまでは予想外でしたけどね。。。”大人”ってえげつな。

 

Let’sGoシリーズで株価が反転しなかった理由
簡単です。
今年の業績に”織り込み済”だったからです。

 

そもそも今年の任天堂のソフトラインナップとして、「NintendoLabo」「マリオテニス」「スマッシュブラザーズ」が発表されていましたが、それに対するSwitch本体の販売計画が2000万台。ロンチブーストのかかる2018年度ですら1400万台ですから、かなり強気の予想でした。
「スマッシュブラザーズ」は確かにキラーソフトですが、どうせマリオカートと同様にWiiU版ベースの豪華版でしょうから、本体をバカスカ牽引するには力不足だと思います。

 

では、この2000万台の強気の根拠は何だったか。
その答えが、ポケモン本編のSwitch登場だったわけです。

 

要するにポケモン発表はサプライズではなく、必達事項だったのです。
株価50000円 = Switch2000万台販売 を達成するための絶対条件が出揃っただけの事。
株価をキープする理由にはなりますが、さらなる上昇を呼ぶほどのインパクトはありません。

 

ここで飛びついたのは、ゲーム自体はあまり興味がなく、「任天堂」という会社を四季報でしか知らない投資家の方々でしょう。
「Switchにポケモンが来るらしいぞ!」「ポケモンGO相場再びっ!!!」
と我先にと勝ち馬に乗ろうとしたようですが、、、

 

ファンやプロ機関からすると、「うん、知ってた(´・ω・)」
見事に全額カモられてしまったわけです。

 

ポケモンGoにあってポケモンLet’sGOにはない差がココです。
ポケモンGoは、「スマホ」というこれまでの任天堂の土俵ではないところに勝負に出て大勝利を抑えた“想定外”のHIT作でした。日本、北米、北欧という元々のマーケットだけでなく、グローバルに「ポケモン」の名を知らしめた効果も抜群でした。

 

一方、ポケモンLet’sGOはあくまで任天堂プラットフォーム上の話。ただの現行踏襲・既定路線です。売れて当たり前、なのです。

 

この下落はいつまで続くのか

ゴタクはいいから、この株はどこまで下がるんだ!!!
気になるのはソコですよね。

それはわかりません。

が、一つだけ言えるのは、「大人たちはこの株はまだ下だと言っている」事です。

再度50,000円を目指したいのであれば、このLet’sGOの上昇に乗らない理由がありませんでした。ちょうど3週間かけたズリ下げで、買い方は利確に動いたでしょうし、売り仕掛けも溜まっていたと思います。そんな人たちを養分にして、反転上昇させれば、さぞかし儲かった事でしょう。

しかし現実は、たったの2日で全戻しどころか安値更新です。正直ここまで露骨に来るとは思いませんでした。日経平均もかなり上昇しているこの地合いの最中です。何が何でも下げてくれなきゃ困る大人たちがいるとしか思えません。

 

こうなってくると頼りになるのはチャートしかありません。

今度は週足チャートです。

右肩上がり!すぐにまた上がる!?

いやいや、「株価チャートは直線を妄想する」でしたよね。

 

いかがでしょうか?

ポケモンGO相場以来、割ることがなかった抵抗線を下回って推移しています。

 

これでは、下げ止まりが全く読めませんので、さらに長期の月足を見てみましょう。

青い曲線の35,000円まで、何も支えがありませんね。。

とりあえずここを目指さないと、気が済まない様子に見えます。

この勢いで今週中に到達するのか、1~2月かけてじわ落ちするのかはわかりませんが・・・

By triumph

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